たとえ高い評価を受けた実績があったとしても、視聴率も高かったとしても、何百万ドルもの賃金や福利厚生に関しては、本人が望もうと望むまいと、スタジオや監督、プロデューサーの言いなりになってしまうのが悲しいかな芸能人なのです。プロジェクトの予算、より安価な代替品、そして過信などが、特定の俳優や女優が特定の役に起用されるか否かに影響を与えます。幸運にも大幅な昇給がある人もいれば、減給される人もいます。不運にも、自分の失敗が原因でプロジェクトから完全に外されてしまう人も多くいるのです。いずれにしても、あるハリウッド・セレブは、給料が良くなったり悪くなったりしているという事実を喜んでください。
ハリウッドスター達のギャラの内訳はこうだったのか！
ロバート・ダウニー・Jr.
2008年、ロバート・ダウニー・Jr.とジョン・ファヴローは『アイアンマン』で共演していて、マーベル・シネマティック・ユニバースの傑作の現代版を立ち上げたのです。マーベルは当初、RDJのアルコールや薬物の乱用歴やパブリックイメージの悪さを理由に採用を拒否しました。これ幸いなことに、ジョン・ファヴローは彼のスターのために戦ったのです。マーベルは最終的に譲歩し、ファヴローはダウニーJr.を「天才、億万長者、プレイボーイ、慈善家」であるアイアンマンことトニー・スタークとして起用しました。驚くべきことに、彼の最初の役は50万ドルしか支払われなかったのです。アイアンマン』の成功により、RDJは『アイアンマン2』で1,000万ドルを要求したのです。マーベル社は、スタークが将来のアベンジャーズのストーリーの中心となることを考慮して、スタークの新しい給与要求を受け入れました。
ロバート・ダウニー・Jr.
ヘレン・ハント
1992年から1999年まで、ポール・ライザーとヘレン・ハントは、ニューヨークに住む夫婦を演じていました。オリジナルのエピソードを何シーズンも放送し、何度も再放送した結果、NBCは何億ドルものマーケティング費用を計上していました。スターたちは、賃金交渉で1話あたり10万ドルを要求した。他の新番組と同様、ハントとライザーはテレビシリーズを確立するために懸命に働いていました。二人とも10万ドルの要求支払いを受けたました。
ヘレン・ハント
サイモン・コーウェル
かつて人気を博したFoxの歌唱コンテストシリーズ「アメリカン・アイドル」は、2002年6月11日に初放送されました。ケリー・クラークソンやキャリー・アンダーウッドといった注目すべきシリーズのファイナリストがいたとしても、間違いなく、サイモン・コーウェルはアメリカン・アイドルの顔であって、今もそうなのです。契約を結んだ最初の5シーズンで、コーウェルは息を呑むような3,500万ドルの給料を交渉することができました。彼の同僚である審査員のポーラ・アブドゥルとランディ・ジャクソンは、1シーズンあたり500万ドルしか稼ぐことが出来ませんでした。
サイモン・コーウェル
ミリー・ボビー・ブラウン
ストレンジャー・シングス」は、2015年にNetflixに買収され、2016年7月15日に初放送されました。驚くべき脚本、演出、雰囲気、ペースによって、「ストレンジャー・シングス」は世界的な現象となりました。ウィノナ・ライダーとデビッド・ハーバーが出演するこのシリーズには、女優のミリー・ボビー・ブラウンをはじめとする若いキャストが揃っているのです。ボビー・ブラウンは、番組の人気が高まった第3シーズンの初めに、昇給を要求しました。1話あたり25,000ドルではなく、女優志望の彼女は1話あたり250,000ドルを要求しました。彼女のNetflixとの再交渉は大成功に終わってしまいました。
ミリー・ボビー・ブラウン
ロブ・ロウ
The West Wingは、アーロン・ソーキンが制作したアメリカの政治ドラマで、民主党員ジョサイア・バートレットの架空の政権下にあるホワイトハウスの西棟を舞台にしています。1999年から2006年まで、ロブ・ロウはトビー・ジーグラーの副コミュニケーション・ディレクター、サム・シーボーンを演じていたのでした。ロウは時間の経過とともに画面に登場する回数が減っていきました。また、1話あたりのギャラが75,000ドルで、出演者の300,000ドルに比べて不満を持っていました。ロウの給与要求は却下された。そこでロウは、ネットワークとの「双方の」合意により退社したのでした。
ロブ・ロウ
マイケル・C・ホール
マイケル・C・ホールは、アンチヒーローである「自警団員の連続殺人犯」デクスター・モーガンの血痕パターン分析を専門とする法医学技術者を演じました。シーズン1から4までは評判が良かったが、シーズン5と6は評判が悪かったのです。とはいえ、シーズン4のフィナーレでは260万人の視聴者を集めて、これはショータイムのオリジナル作品（当時）の中で最も多い視聴者数だったのです。このような偉業を成し遂げたホールには、昇給の権利があった。彼はシーズン6が終わった後に飛びつきました。Showtime社は、最終的にホールに4800万ドルの2シーズン分の希望額を提示しました。彼らは2シーズンで4000万ドルを要求していました。
マイケル・C・ホール
ジュリア・ルイス＝ドレイファス
Seinfeldは、9シーズン、180話の放映期間を通して、視聴者に大ヒットしました。ラリー・デヴィッドが制作して、ジェリー・サインフェルドが主演したこの番組には、ジュリア・ルイス＝ドレイファス、マイケル・リチャーズ、そしてジェイソン・アレクサンダーがサインフェルドの友人として出演していました。番組の大成功にもかかわらず、出演者の給料は少なかったのです。番組の最終シーズンでは、ルイ・ドレイファス、リチャーズ、アレクサンダーの3人は、印税を拒否されているにもかかわらず、1エピソードにつきなんと100万ドルを要求したのでした。これは驚きの請求です。この要求は意外に簡単に認められたのですが、アレキサンダーは100万ドルのギャラはずっと前に全員が「手に入れるべきだった。」ものだと述べているのです。
ジュリア・ルイス＝ドレイファス
レイ・ロマーノ
1996年から2005年にかけて、世界中の視聴者は、レイモンド・バローンとロングアイランドに住むイタリア系アメリカ人の家族に夢中になりました。この作品はダップ・コメディアンを主役に据えた最高のオールタイム・シリーズであり、最高のシットコムであります。このような評価を受けて、ロマーノは2003年に収入を上げることを決意したのでした。1話あたり180万ドル（約1億円）と残業代を要求したのです。信じられないかもしれませんが、CBSはこれに応じました。ロマノの家族や共演者たちは、1話あたり16万ドルしかもらっていなかったので、なんとみんな立ち上がって出て行ってしまったのです。シットコムがヒットしたので、彼らも大幅に昇給したのでした。
レイ・ロマーノ
エヴァン・レイチェル・ウッド
Westworldは、故マイケル・クライトンが1973年に発表した同名の映画をベースにしていました。Westworldのプロットは2016年に再利用されていて、高度なヒューマノイド型アンドロイドのホストでしたが、西部開拓時代のテーマパークで完全に架空の人生を送っているのです。”Rotten Tomatoes “は、「原作に敬意を表した印象的なレベルの品質で、見事な中毒性を持つ『ウエストワールド』は、知的で夢中にさせるドラマと、明白な狂気とのバランスをとっている」と言っているのです。第3シーズンが始まる前には、エヴァン・レイチェル・ウッドと数人の共演者は、1話あたり25万ドルを要求したのでした。このヒューマノイドの要求は認められ、「Westworld」はHBOのオリジナル番組の第1シーズンとして最も多くの視聴者を獲得したのでした。
エヴァン・レイチェル・ウッド
ケルシー・グラマー
Frasierは、マサチューセッツ州ボストンの “Where Everybody Knows Your Name “というタイトルのバーを舞台にしたシリーズ「Cheers」で登場した、精神科医Frasier Craneの物語を進めていきました。11シーズンにもわたり、ケルシー・グラマーはシアトルに戻ってきた主人公を演じ、ラジオホストとして新たなキャリアをスタートさせました。父や兄と再会し、新しい人々と出会っていきました。グラマーは最後の2シーズン、1シーズンあたり160万ドルを要求し、番組終了後は「二度と働かなくていい」と主張したのでした。グラマーは、逆心理学を使わずにそれを成し遂げることが出来たのでした。
ケルシー・グラマー
ジョルジャ・フォックス
CSIまたはCSI: Las Vegasとしても広く認知されている「CSI: Crime Scene Investigation」は、337話が放送されました。2000年10月から2015年9月までの間には、ラスベガス市警のキャラクター重視のチームは、ゴールデングローブ賞を6回、プライムタイム・エミー賞を6回受賞した以外にも、その他多くの賞を受賞していました。驚異的な成功と視聴率にもかかわらず、プロデューサーたちは質素な生活を送っていました。ジョルジャ・フォックスとジョージ・イーズが1話あたり2万ドル（合計12万ドル）の昇給を要求すると、CBSは彼らを解雇したのでした。仕事も給料も失ったフォックスとイーズは、1話あたり10万ドルという金額で仕事に復帰したのでした。
ジョルジャ・フォックス
クリッシー・メッツ
This Is Usは、2人の両親と3人の子供たちの生活を時系列で描いたアメリカのドラマです。クリッシー・メッツは、ケイト・ピアソン役に抜擢される前はホームレスでした。メッツは、第1シーズンでは1話あたり40,000ドルを稼いでいました。しかし、全米で放送されるようになると、彼女の賃金条件が変わりました。メッツと他の共演者たちは、第3シーズンの放送前に大幅な昇給を要求しました。彼らは皆、お金の願いを叶えてくれました。メッツは現在、1話あたり25万ドルを稼いでいます。
クリッシー・メッツ
ダニエル・デ・キム
2010年から2020年のバージョンは、CBSプロダクション＆テレビジョン・スタジオが、1968年から1980年まで放送されたオリジナルの「Hawaii Five-O」シリーズのリブート版として制作しました。HPDのベテラン刑事であるチン・ホー・ケリー警部補を、この現代版リメイクでは俳優のダニエル・デ・キムが演じました。彼は、共演者のスコット・カーンとアレックス・オローリンの給料が著しく低かったため、より「平等」な給料を交渉しようとしました。その結果、2017年、キムはCBSに1エピソードあたり20万ドルを要求しました。残念ながら、この要求は却下され、キムは最終シーズン後に番組から解雇されました。
ダニエル・デ・キム
タラジ・P・ヘンソン
ベンジャミン・バトンの不思議な事件は、2008年に公開されたロマンチックなファンタジードラマで、主演のブラッド・ピットが印象的に後ろ向きに年齢を重ねてきました。ケイト・ブランシェットが彼の長年の恋人を演じきり、タラジ・P・ヘンソンが彼の養母を演じました。ヘンソンは、この映画のプレミアで助演女優賞にノミネートされ、50万ドルのギャラを期待していました。簡単に言えば、彼女に与えられたのは15万ドルという情けない金額だったのです。極めて不平等な報酬に、ヘンソンは「ガックリ」したといいます。
タラジ・P・ヘンソン
シャロン・ストーン
サンフランシスコのロックスターが殺害された事件を受けてから、刑事のニック・カラン（マイケル・ダグラス）は捜査を開始しました。思いがけないことに、彼は殺人事件の主犯格であるキャサリン・トラメル（シャロン・ストーン）と恋愛関係になってしまいます。この映画は、シャロン・ストーンのブレイクのきっかけとなった作品だが、彼女の出演料はそれを反映したものではなかった。マイケル・ダグラスは1,400万ドルという破格の報酬を得ましたが、女性共演者であるストーンは50万ドルという情けない額でした。ストーンは、自分の権力に不満を抱きながらも、ハリウッドにおける男女間の賃金格差を解消するための活動家になったと言われています。
シャロン・ストーン
キャシー・グリフィン
ブルック・シールズが演じるスーザン・キーンは、サンフランシスコの雑誌ライターで、強い女性になる方法を自力で学ぶことを余儀なくされています。キャシー・グリフィンは、彼女が初めてお金をもらった役のひとつとして、ヴィッキー・グローナーを演じきりました。惜しむらくは、ギャラが少なかったということです。先見の明のある仕事をしていたにもかかわらず、給料が非常に少なかったのですが、彼女はそれをよく理解していました。しかし、彼女が望むような昇給は得られませんでした。グリフィンは、”No “と言われたときのお願いの仕方を「残酷」と表現しています。
キャシー・グリフィン
ハル・ベリー
今世紀初頭、ハル・ベリーはハリウッドでその地位を確立していました。彼女は『モンスターズ・ボール』でアカデミー賞を受賞し、『X-MEN』のストーム役で出演していました。彼女は、取引のあるレブロン社のCEOロン・ペレルマン氏に100万ドルの増額を要求していたのでした。ペレルマンはもっとお金を要求されたことに憤慨してしまい、きっぱりと拒否してしまったのです。ベリーは138万ドルの給料を維持しています。
ハル・ベリー
スザンヌ・ソマーズ
Three’s Companyは、確かに1973年から1976年に放送されたイギリスのテレビ番組「Man About the House」をアメリカで映画化したものでした。ジェナネット・ウッド（ジョイス・デュイット）、クリッシー・スノー（スザンヌ・ソマーズ）、そしてジャック・トリッパー（ジョン・リッター）は、サンタモニカのアパートに住んでいました。スザンヌ・ソマーズは、最初は週に3,500ドルを稼いでいました。彼女の給料は週3万ドルまで上がりました。しかし、ジョン・リッターが週に15万ドル以上の報酬を得ていたため、ソマーズは競争しなければならなかったのです。むしろ、ソマーズは第5シーズンで解雇されてしまいました。
スザンヌ・ソマーズ
ジェニファー・ロペス
ジェニファー・ロペスは、歌手、モデル、女優であると同時に、アメリカン・アイドルの審査員を2回務めています。当初、ロペスは1,100万ドルでアイドルの審査員をすることに同意しました。そこで彼女はこの価格で審査を続けました。2013年になると、ロペスはアイドルの審査員に戻るために2,200万ドルを要求しました。彼女のパワーと名声が否定できないにもかかわらず、エグゼクティブ・プロデューサーたちはお金を払いたくなかったのです。その結果、ロペスはニッキー・ミナージュに引き継がれていたのです。
ジェニファー・ロペス
スティーブ・ウィットマイアー
スティーブ・ウィットマイアーは、その架空のキャラクターで広く知られていますよね。つまり、マペットのカエルのカーミットとアーニー（マペットの生みの親であり、この2つのキャラクターのオリジナルの声を担当したジム・ヘンソンの死後）、ネズミのリゾ、犬のスプロケットの声と動きの演技であります。ウィットマイアーは、ディズニー側からの賃金要求やビジネス上の不祥事の申し立てにより、27年間勤めた後に解雇されたのでした。
スティーブ・ウィットマイアー
ジェイミー・フォックスワース
Perfect Strangersのスピンオフである「Family Matters」は、シカゴのWinslow家に焦点を当てていました。また、1990年代の面白いキャラクターの一人であるスティーブ・アーケル（ジェリル・ホワイト）も登場したのです。ジュディウィンズロウを演じたジェイミー・フォックスワースもまた、ファンのお気に入りだったのでした。しかし、シーズン4で彼女が忽然と姿を消したのを見て、ファンは落胆してしまいました。プロデューサーたちは、彼女の退場を準備していました。彼女は、解雇される前にもっとお金を要求したと言われています。悲しいことに、番組を去った後も、Foxworthは「Family Matters」の同窓会に「一度も招待されなかった」という。この元女優とネットワークとの間の蔑視は、悲しいものだったのでした。
ジェイミー・フォックスワース
ローレン・コーハン
アンドリュー・リンカーン演じるリック・グライムスが「ウォーキング・デッド」の主役である一方で、ローレン・コーハン演じるマギー・グリーンは長年のシリーズレギュラーでした。賃金交渉により、スターの仕事上の関係が悪化していました。しかし、ローレン・コーハン自身が、「緊張した」とされる交渉は、そうではなかったと語っています。グリーンのストーリーが完結しなかったために、コーハンは辞めることを考えませんでした。彼女のキャラクターは『ウォーキング・デッド』の世界で新たな役割を与えられたのでした。なお、昇給要求が成功したかどうかは不明なのです。
ローレン・コーハン
ウィル・フェレル
オリジナルの「Anchorman」の成功から9年後、「Anchorman 2: The Legend Continues」では、オリジナルのキャラクターとハリウッドのコメディアンたちが再集結しました。この続編は、当初3500万ドルの予算が与えられたのです。前作でポール・ラッドとスティーブ・カレルが成功したことと、フェレルが1,000万〜2,000万ドルの給料を希望していたことから、この映画の予算は簡単に増やされたのです。パラマウント・ピクチャーズは、予算を3,500万ドルから5,000万ドルに増やしたのでした。
ウィル・フェレル
キアヌ・リーブス
若きキアヌ・リーブスは、大手法律事務所のオーナー（アル・パチーノ）の下で働くために、妻（シャーリーズ・セロン）と一緒にニューヨークに行くフロリダの弁護士を演じ続けているのです。その法律事務所のオーナーは悪魔なのです。しかし、このリストの初期の女優や俳優とは異なり、リーブスは喜んで1,500万ドルのギャラを受け取りました。それは、パチーノに悪魔のような役を演じさせるためだったそうなのです。
キアヌ・リーブス
ジェイソン・ジェナオ、ブレット・グレイ、シエラ・カプリ、ディエゴ・ティノコ
オン・マイ・ブロックは、2018年にデビューした米国のNetflixオリジナルのティーン向けコメディ/ドラマなのです。ジェイソン・ジェナオ、ブレット・グレイ、シエラ・カプリ、ディエゴ・ティノコが、LAの荒れたインナーシティ出身の4人のティーンエイジャーを演じ、高校入学を機に友情や人間関係が試されました。主演の4人は、エキサイティングなストーリー展開と多彩なキャストによる優れた演技を理由に、第3シーズンのギャラアップを要求したのでした。Netflixは、第1、2シーズンの1エピソードあたり2万ドルから、第3シーズンでは4人それぞれに6万ドルを支払うことで合意したのでした。
ジェイソン・ジェナオ、ブレット・グレイ、シエラ・カプリ、ディエゴ・ティノコ